断熱工事(セルローズファイバー) ~住宅エコポイント対象
マンションのリフォーム工事にともない、断熱工事を行いました。今回の工事では、セルローズファイバーを採用しました。断熱性のよさと耐火、調湿性、防音、防虫などのメリットも望めます。住宅エコポイントの対象工事となります。
アメリカなどでは、断熱のシェアが40%ぐらいあるのですが、日本ではあまり知られていません。今回はどう結露を防ぐのかをいろいろ調べているときにこのセルロースファイバーに出会いました。
採用した理由は、7つあります。
採用した7つの理由
- 1.断熱性
- 断熱性能を表す数値に熱伝導率があります。セルローズファイバーは、日本でよく使われているグラスウール24Kとほぼ同じ数字です。上の写真でもわかるように隙間なく吹付けられることがセルロースファイバーの強みなのでしょう。
- 2.調湿性
- ファイバーとファイバーの間に有する空間とファイバーの中に二重の空気層・空気泡を有するため、室内の空気の状態で吸放湿します。
- 3.耐火性
- セルローズファイバーは、ホウ酸を混ぜています。このことで、強い炎にも表面が焦げるだけです。
- 4.防虫
- ホウ酸団子でも知られているように、虫、ねずみなどを寄せ付けない効果があります。ホウ酸は、弱消毒性があり、眼の消毒や風邪の予防のうがいなどに使用されていました。
- 5.防音
- まだ、数字的なものはメーカーの方からはでていません。ただ、実際に使われた物件では、かなりの吸音性を発揮しているようです。
- 6.防錆
- これもホウ酸の影響か釘などの鉄が錆びにくくなります。
- 7.安全性
- 新聞紙をくだいて、ホウ酸を混ぜているだけですので、廃棄するときでも非常に安全です
以上がこのセルロースファイバーを選択した理由になります。
そして、『九州の木』を使うために非常に相性のいい断熱材だったのです。